今回は東洋大学で監督を務めている金子監督にインタビューさせて頂きました!
監督ならではの悩みや、今からハンドボールを始めようと考えている方に向けてのアドバイスも頂きましたので、是非最後までご覧下さい!
過去
ハンドボールを始めようと思ったキッカケには小学校の先輩が同じ中学校に在籍していて、ハンドボー部に所属していたことで、自分もやってみようと思ったそうです。
埼玉県の富士見市の中学校から競技人生を始め、現在までハンドボールを続けている金子さん。「富士見市にハンドボール部がある学校が4校あって、当時は富士見西中が強かった」と思い出を語ってくれました。
その後は“県立坂戸高校”に進学し、同期や先輩に刺激を受けながらチームの中心として取り組んだそうです。監督も不在で、経験者が少ないチーム編成で3つ上の先輩たちが成し遂げた『県内ベスト8』にどう近ずいていくかを、スポーツイベントなどの雑誌を観ながら模索し努力をしていたそうです。
その後は現在監督も務めている『東洋大学』に進学し、大学でもハンドボールを続けていたそうです。
卒業後は大学OBとして練習に参加していたようですが
当時の現役学生達に「監督としてチームに入って欲しい」と言われた事がキッカケで、現在の監督という立場になったそうです。
「正式に監督として入ったのは2007年頃だったかな?」と語ってくれました。
金子さんが監督に入る事で、組織としての部が再編され、当時所属していた5部から昇格していくキッカケになったようです。
金子さんは現在東京の『世田谷クラブ』というチームにも所属し、楽しくハンドボール人生を続けているようです!
OBから監督になって心境の変化
当時は、同好会から正式に部として大学から承認がおり、関東学生リーグでさらに上を目指せる土俵が整ってきたと言う状況でした。
「ベンチに入る様になって負けると悔しいし、なんとかして勝たせてあげたいと思うようになりましたね。」と当時の心境を語ってくれました。
「しかし、僕は教えられるほどハンドボールの知識がなかったので、最初はかなり苦戦しました。」と語ってくれました。そこからは自分のハンドボールの知識レベルを上げて行く日々が始まったそうです。
現在、東洋大学は関東学生リーグ4部に所属していますが、数年前までは2部の土俵で戦っていたこともあり、知識レベルの向上が結果となって現れたのかなと思いました。
「僕だけではなく、コーチや選手達が頑張ったから2部に行けたんです。」と周りのサポートや、学生達に感謝を語ってくれました。
「コーチが入ったことによって質の高い練習ができるようになり、自分もコーチの知識や技術を近くで見て今更ながら、ハンドボール熱が高まりました。」
と日体大出身のコーチがいるようで、コーチの指導力やチームマネジメントに心から感謝・尊敬しているようです。
昔と今の学生の違い
この難しい質問に対して
「10年前の学生の方が、自分に厳しい部分が多々ある。」と語ってくれました。
金子さんが学生時代は全て自分たちで練習メニューを考えていたこともあり、「今の学生達は少し甘い気がする」と語ってくれました。
「監督就任当時は、全体的なアドバイスしかできませんでしたが、2部に昇格した頃から、厳しいことも言うようになりました。」
「厳しい言葉を言っても、食らいついてくる精神力や、言われたことに対する理解度が今と昔では少し違っている気がする」と語ってくれました。
「あまりハンドボールとは関係ありませんが、仕事で部下を起こった際に、ネガティブになりやすい子が多いと気付いたので、大学では厳しく言わずにいようと思いました。笑」仕事では厳しいことを言って逆効果だったことがあるようなのでその経験がしっかり活かされてるんですね!
「結局、今の学生達にはそれぞれ良いところも多々あるので、どう伸ばしていくか試行錯誤しながら練習やコミュニケーションをとっています。」今と昔とでは人は違うけれども、試行錯誤して接することは昔と対しても変わらないと語ってくれました。
目標
「クラブチームの目標としては、3部に上がりたい。」
と現在所属するクラブチームでの目標を語ってくれました、大学にコーチが入ってきてから自分のハンドボール熱量も上がってきた事もあり、ハンドボールをやっている以上は少しでも上の環境でプレーしたいと思うようになったようです。
「大学では、今は4部ですが、2部で試合をしていた時の雰囲気がとても良かった、もう一度2部に上がり2部の環境で試合をやらせてあげたい。」と語ってくれました。
日体大出身のコーチと共に刺激のある練習を繰り返し、チームの質を高めて行くのが長期的な目標として掲げてくれました。
これからハンドボールを始めようと思っている人に向けて
「自分が試合に出るためにはどうするべきなのか?を考えて練習に取り組むべきだと思う。」と語ってくれました。「今までやっていたスポーツに置き換えて考えてみること。」各々のスポーツに特徴や強みがあるので良い部分を残し、ハンドボールに取り入れ練習に取り組むことで、成長速度は大きく変わるかもしれませんね。
「今まで経験したベースのスポーツが何かで大きく変わるけど、選手が経験してきたことに似せて教えて行く事が初めは肝心だと思う。まずは、興味を持ってハンドボールに取り組んでもらうこと、ハンドボールの楽しさを伝えて行くことが重要だと思う。」と語ってくれました。
「自分も中学から始めて、先輩のシュートを見て憧れを持って継続して練習していたので
カッコいいと思って継続できるかが一番大切な事だと思う」と語ってくれました。
また、大学からハンドボールを始めようと思う学生に対して
「レベルの高い環境で練習することで、成長速度は凄く早くなると思うので、大学から始めたとしても、試合に出る可能性は十分あると思う。」
冒頭にも語ったように金子さんは常に“試合に出る・ベンチに入るためには自分に何ができるのか”を考え、自分を成長させる為に刺激を常に求めることで成長もするし、結果は後々付いてくるから、大学から始める人でも『素人だから』と遠慮せずにハンドボールに打ち込んで欲しいと語ってくれました。
業界が盛り上がるためには
ハンドボールがどういうスポーツかわかる人が少ないため、
「SNSを駆使してハンドボールは楽しいスポーツだと簡単に触れられる機会を増やすことが認知度を向上させるために重要だと思う。」と語ってくれました。
また、とても面白いご意見いただきました。
中東の笛での『再試合』会場で応援していた金子さんは
「日本の応援が統一されていなく、各実業団の応援団が所属選手を応援していた。」
応援団がどのように応援するのか周知がされておらず、応援がバラバラに聞こえてしまうと同時に、代々木体育館の15,000人の大人数に対応できずにいたと述べてくれました。
対する韓国は統一性のある応援だったようです、結果はご存知の通りだと思いますが、応援も韓国に負けていたそうです。サッカーの様に日本全体で盛り上がれるように「日本代表を応援する際は“統一性“を持たせるべきではないか。」とご意見頂きました。
確かに、サッカーのように応援している人がどう応援するのかわかっていれば、一体感が出て応援も楽しく、選手たちの後押しにもなるのではないかと思いますね。
「実際、日本の応援の質を上げようと動いている人たちが多くいるので、以前よりは変わってきていると思います。Facebookを中心に熊本の女子世界選手権の時は応援を広める活動をしていましたからね。」
自国開催だけあって、当時はかなり盛り上がっていましたね、どのような大会でも『応援』が選手たちの後押しになるのは間違いないと思いますので、一体感のある応援はやはり必要ですね。
「JHLを見に行った際は、『観客も含めて盛り上がる会場作り』ができるかどうかで一般層(ハンドボールを知らない人たち)が見にきたいと思うかどうか、見に行きたいと思わせる“会場作り“ができるかどうかが課題になると思う。」
と試合会場に足を運んだ人だからこそ分かる独特の違和感が長年金子さんの心の中で違和感として残っていた部分だそうです。
まとめ
今回は東洋大学監督の金子さんにお話をお伺いしました。
インタビューしていて思ったことは、金子さんは相当優しい方だと思います。笑
金子さんの努力もあり達成した大学2部リーグ、「全ては選手やコーチのおかげ」この言葉に金子さんの人柄が出ていますよね。
ハンドボールを始めたいと思っている人は少なくはないと思います、もし東洋大学にご入学した際は、ぜひハンドボール部も一つの選択肢として入れてみてはいかがでしょうか?
「東洋大はハンドボール未経験の方でも大募集しているので。いつでもお問い合わせください。」と暖かくお出迎えをする準備は整っている様です!
来年から東洋大学制になる方々がいれば一度お問い合わせをして見てはいかがでしょうか?
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